教育・研究
専攻医の先生方にとって大事なことは日本精神神経学会の専門医や精神保健指定医といった精神科の専門医として必須の資格の取得になってくると思います。また、臨床医としての腕を磨き、より良い臨床医となるための研修を行うことも重要になるでしょう。私も臨床医ですので目の前の患者さんに対して真摯に向き合い、臨床を行っていくことは極めて重要な事だと考えています。一方で、目の前の患者さんに向き合うだけでは臨床能力を伸ばしていくのに限界があるとも感じています。
それではどのようにすれば臨床能力をより効率良く伸ばしていけるのでしょうか?そこで必要になるのが教育と研究だと思っています。私は医師になりたての頃は目の前の臨床が楽しくやりがいがあると感じており、研究というのは患者さんのためではなく自分の自己満足のためにやるものであり、教育というのは他者のためだけに行うものであり、教育や研究に大事な臨床の時間が奪われるのは不合理だと感じていました。しかし、自分が実際に臨床研究に取り組むことで得られる知識は、目の前の患者さんにそのまま還元でき、臨床医としての能力を高めるものだという事に気づきました。また、教育とは他者のためだけに行うものではなく、教育を行うことで自分自身の知識や技術の整理になり、より臨床の力を伸ばしていくことに繋がることも感じるようになりました。
琉球大学病院は沖縄県内で唯一の大学病院です。我々の医局は臨床が最も大事だと考えており、より良い臨床医を育てることを目標にしています。そのために必要な教育や研究のシステムは沖縄県で最も優れていると自負しています。是非、琉球大学で研修を行って頂き、臨床・教育・研究の三位一体となった精神科医療を体験して頂ければと思います。
琉球大学大学院精神病態医学講座准教授
高江洲 義和
■ 研究内容については、研究プロジェクトを御参照ください。
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